PERSON 03私は拓く。会社の未来を。

用途開発で、カーボンナノチューブを「柱」となる商材に育てたい。

東京支店 電池事業開発室
2011年度入社
山田 和志

PROFILE

大学では物質科学工学を専攻。当初はメーカーで技術職に就こうと考えていたが、ゼミの教授から営業職も視野に入れることを勧められ、島貿易に巡りあった。営業ではメーカーの技術者が商談や提案相手になるため、技術知識やロジカル思考が役に立っていると言う。休日は、買い物やゴルフの打ちっ放しでリフレッシュ。

キーマテリアル、
「カーボンナノチューブ」のプロとして

私が所属している電池事業開発室では、リチウムイオン二次電池向けの各種正極材、負極材、導電助剤、製造設備などを取り扱っています。そのうち、私はキーマテリアルである「カーボンナノチューブ」を担当し、二次電池向けの販売と、電池以外の製品への展開を進めています。
リチウムイオン二次電池では、正極材に混ぜて使用されており、電池の抵抗を下げるのに役立っています。一口にカーボンナノチューブと言っても、そのサイズは5ナノから100ナノまであります。また、使いこなすのが難しいため、お客様である電池メーカーがどのような材料に添加するのか、どの程度の濃度で配合を考えているのか、さらには電池の作り方まできちんと理解した上で、提案しています。
電池以外の製品への展開で言うと、カーボンナノチューブは、とても電気を通しやすい材料ですので、プラスチックなどの電気を通さない素材に添加すると、電気を通す素材に変えることができます。また、極微量の添加で高い効果が得られるため、うまく分散してやると人間の目では捉えられず、透明な状態を維持できます。こうした特性から、身近なところでは、スマートフォンやタブレット端末のタッチ画面のコーティング材に使用されています。私は現在、こうした新用途での提案営業に注力しています。

カーボンナノチューブの潜在能力を、
製品開発に生かしたい

カーボンナノチューブは20年以上前に発見された素材なのですが、二次電池に使われ始めたのはここ数年。それだけにポテンシャルを活かした新用途開発はやりがいがあります。最近の実績で言えば、ある筆記具メーカーから「プラスチック製のタッチペン」が発売されました。このお客様は、もともとペンのボディに金属を採用していたのですが、価格が高いことがネックとなっていました。タブレットが学校教育に普及するまでに、価格競争力のある製品を開発したいという思いをもっておられたからです。そこで、私は、カーボンナノチューブが練り込まれたプラスチック製ボディを提案し、金属製の約1/6という価格の実現に貢献することができました。
この他、繊維への展開にも着手しています。カーボンナノチューブは、作業者の安全性を考えた静電気を防止する作業服の実現に向けた導電性繊維の開発に役立ちます。先日も、ある作業服メーカーの開発担当者から相談を持ちかけられ、糸メーカーをあたっていると、「あの会社がつくっている」という情報を教えていただき、商談に行くことになりました。実現には、開発投資額を回収できるシミュレーションをし、ゴーサインを得なければなりませんが、こうした機会を一つでも多く獲得することが重要だと考えています。
島貿易の中でカーボンナノチューブの売上比率はまだまだ小さいですが、近い将来、柱となる商材に大きく育てたい。それを目標に、これからも用途開発に挑戦し続けます。

ある1週間のスケジュール

  MON TUE WED THU FRI SAT
7:00       中国に出張
羽田から上海へ飛び、その後、上海から蘇州へ車で移動
ホテルで、さまざまな顧客からのメールに対応  
8:00   新規開拓営業のための提案書の仕上げ   上海から成田へ移動、帰国
9:00 部会で、先週の成果と今週の予定を報告 電池設備の改造立会い 蘇州から上海へ移動
10:00 顧客の工場で、納入した電池設備の改造に立会うため出張(移動)
11:00
12:00 昼食 客先と昼食 客先と昼食 客先と昼食  
13:00 新規開拓のための各種アポイント調整、見積書作成、提案資料作成 電池設備の改造立会い 電池設備の改造立会い 当社の上海事業所で、仕入先を交えて会議  
14:00  
15:00  
16:00 顧客の電池メーカーを訪問  
17:00  
18:00 移動   顧客と会食
(仕入先帯同)
 
19:00        
20:00